重要文化財(美術工芸品)の指定について

~ 大阪城天守閣所蔵「豊臣秀吉辞世和歌」などが文部科学大臣に答申されました ~

 

国の文化審議会が令和2年3月19日(木曜日)に開催され、大阪城天守閣所蔵の文化財について、重要文化財(美術工芸品)の指定にかかる文部科学大臣への答申がなされました。

 

 

古文書の部

(重要美術品に有形文化財を追加して重要文化財に1件)

豊臣秀吉辞世和歌(とよとみひでよしじせいわか)通)    一幅

豊臣家家臣等血判起請文(とよとみけかしんとうけっぱんきしょうもん)十通)   四巻

豊臣秀吉朱印状幷慶長役陣立書(とよとみひでよししゅいんじょうならびにけいちょうのえきじんだてしょ)(二通)     二巻

 

 

【説明】

本文書(もんじょ)は、令和元年に重要文化財指定となった豊臣家文書(六十七通)と、元は一括的に足守木下家(あしもりきのしたけ)に伝来しました。秀吉自筆の辞世和歌として有名な「つゆとをちつゆときへにしわがみかな なにわの事もゆめの又ゆめ」(写真)と、前田利家ら豊臣政権の大老・奉行・大名たちが秀吉・秀頼に対し忠誠を誓った起請文(きしょうもん)、さらに慶長役(けいちょうのえき)に関する秀吉の命令と陣立書(じんだてしょ)などです。秀吉の人物論や秀吉政権の晩年を研究するうえで、たいへん貴重な資料です。

 

  豊臣秀吉辞世和歌

 

 前田利家血判起請文(血判部分)

 

 

◆用語解説

足守木下家(あしもりきのしたけ)

豊臣秀吉の正室おねの兄である木下家定を初代として、代々備中国(現在の岡山県西部にあたる旧国名)の足守藩の藩主をつとめた。

 

起請文(きしょうもん)

神仏に誓いを立てて自己の行為・言説に偽りのない旨を記した文書。誓う事項を記した部分(前書)、違反した場合に罰をこうむるべき神仏名を記した部分(神文)および署名からなる。

 

陣立書(じんだてしょ)

合戦のために軍勢の配置や編制を記した文書。

 

 

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