大阪城天守閣


安政地震と防災の日

 

9月1日は防災の日で、この日を含む1週間程度を「防災週間」として、各自治体では訓練や啓発活動を行っています。

大阪は、毎年「880万人訓練」という、行政防災無線による放送訓練や、携帯電話・スマートホン等のエリアメール・緊急速報メールを利用した情報発信訓練を実施しており、今年は9月5日に行われます。

 

日本では過去から現在に至るまで大きな地震がくりかえし起きていますが、幕末に起きた地震と、その後に発生した津波の様子を描いた瓦版が大阪城天守閣に所蔵されています。

大坂は、1854年(嘉永7年)6月14日、11月4日、翌5日と3度の大きな地震を経験しました。このうち11月5日は、申の刻(午後3~5時)に地震が起きたあと、日暮れ頃に大津波が大坂に押し寄せました。

 

 

大坂大津波図

『大坂大津浪図』という瓦版は、この時大坂に押し寄せた津波の被災範囲をあらわしています。道頓堀から南、木津川から西のほぼ全域が水没した様子や、安治川口、木津川口に停泊していた大型船が一気に川筋をさかのぼって橋を壊した様子などが描かれています。

 

 

大坂大地震

また『大坂大地震大津浪、諸国大地震大津波並びに出火』という瓦版には、転覆した船の様子を「亀の甲を干すがごとし」と記し、船に避難した人々が津波に呑まれた様子を「啼き声は大坂中へひびきわたり、誠にあわれ至極目もあてられぬ」と表現しています。

このように大坂も過去に大津波の被害を受けており、残された資料は、日ごろから災害に対する備えが必要であることを今に伝える貴重な記録となっています。先人たちが残してくれた情報を生かして、災害が起こった時にどう行動するべきか、常日頃から考えておくことが大切ですね。

 

 

 

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