大阪城天守閣


テーマ展 「桃山のTAKUMI―意匠・技巧・工匠―」
テーマ展桃山のTAKUMIちらし

大阪城天守閣では、平成29年3月18日(土)から5月7日(日)まで、天守閣内3・4階展示室において『テーマ展 桃山のTAKUMI―意匠・技巧・工匠―』を開催します。

 

戦国乱世から泰平の世へ日本の歴史が大きく転換した時代、16世紀の中葉から17世紀の初頭ころまでを、文化史のうえでは桃山時代と呼んでいます。

この変革期には、明るく開放的、豪華絢爛、斬新でエネルギッシュな文化が花開きました。(たくみ)(工匠や画工)たちが、競ってたくみ(意匠や技巧)を()らした時代です。

本展では大阪城天守閣が収蔵する絵画や蒔絵調度、染織工芸品、武具などのうちから、桃山美術の優品をお楽しみいただきます。

 

主催 大阪城天守閣

 

◆主要展示品解説

テーマ展「桃山のTAKUMI―意匠・技巧・工匠―」出品目録(PDF)

 

秋草(あきくさ)(もん)蒔絵(まきえ)硯箱(すずりばこ)

〈1合 径19.5cm×高4.2cm 大阪城天守閣蔵〉

豊臣秀吉から藩祖の五島(はる)(まさ)が拝領した重宝として、肥前福江藩主の五島家に伝来したもの。秀吉が酒の燗にするのに用いていた鍋ぶたを、拝領後、硯箱に転用したという。

秋草を華麗かつ大胆に描いた構図は、桃山時代に流行した蒔絵の典型的な意匠である。

秋草文蒔絵硯箱

 

 

富士(ふじ)御神火文(ごしんかもん)黒黄羅紗(くろきらしゃ)陣羽織(じんばおり)

〈1領 丈97.9cm 裄27.2cm 大阪城天守閣蔵〉

暗黒の背景と黄色の富士の対照が鮮烈である。ネックラインと袖ぐりのフリルや、羅紗の派手な色彩は西洋文化の影響。襟から前身(まえみ)のあわせ部分にかけて使用されているのは、(みん)国から渡来の銀襴(ぎんらん)。日本の象徴である富士は、異国趣味にいろどられている。

陣羽織はよろいの上にまとった上着で、本品は豊臣秀吉の所用と伝える。

富士御神火文黒黄羅紗陣羽織

 

 

■重要美術品 扇面(せんめん)三国図(さんごくず)

〈1幅 扇面最大幅51.0cm 大阪城天守閣蔵〉

秀吉所用と伝える金彩の豪華な扇の表裏をはがして一幅の掛け軸に仕立てている。おもては日本と(みん)・朝鮮を描いた地図。裏面には「なちうらい(拿酒来) さけもってこい」といった日常的な口語体の短文が中国語と日本語の対訳形式で書かれている。文禄の役の講和交渉にさいし明国使節との会見にそなえて秀吉が作らせたものか、などと推測されている。

重要美術品 扇面三国図

 

 

猿猴捕(えんこうほ)月図(げつず)蒔絵(まきえ)(どう)

〈1領 胸高37.0cm 大阪城天守閣蔵〉

胴に描かれるのは、水面に映った月をとろうとして枝が折れ、おぼれ死んだという猿の故事。身のほど知らずの大望が失敗を招きよせることのたとえである。背面には波しぶき、腰まわりや太ももを保護する草摺(くさずり)の裾にはうさぎの蒔絵があしらわれる。

(かぶと)(わき)(だて)は、ほぼ1メートルの高さを有する。

猿猴捕月図蒔絵胴

 

 

(たけ)虎図(とらず)屏風(びょうぶ)

〈6曲1隻 本紙154.5cm×360.4cm 大阪城天守閣蔵〉

竹林のなかの2頭の虎。1頭は水を飲み、もう1頭は眼光するどく彼方をにらむ。17世紀初頭の狩野派の絵師による威圧感みなぎる優品である。

勇猛な虎は武将に好まれ、しばしば城郭建築にあしらわれた。徳川大坂城の本丸御殿にも本図と同様の「水飲みの虎」の画題があったという。

竹虎図屏風

 

開催日時 平成29年3月18日(土)~5月7日(日)
開催場所 大阪城天守閣 3・4階展示室

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